ミディアムスケールのストラトが欲しくなった理由
「外国人は手がデカすぎる!ズルい!」
ギターを弾いている方なら、そんな風に思ったことはないでしょうか?
わたしは昔、接客業をやっていて、外国人のお客さんが来店されることもありました。
そういう時に、外国人のお客さんの手を見てみると、欧米人は、手が大きい人が多い!
ギターを弾いている身としては、うらやましい以外の何物でもなかったです。
フェンダーのギターは手の大きな人向け?
現在、エレキギターのネックの長さは、ロングスケール、ミディアムスケール、ショートスケールが主流です。
ロング・スケール | 648mm。 代表的なのはフェンダーのストラトキャスター、テレキャスターなど |
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ミディアム・スケール | 628.6mm。 代表的なのは、ギブソンのレスポール、フライングV、SGなど |
ショート・スケール | 610mm。 代表的なのは、フェンダーのジャガー、マスタングなど |
わたしは、ロングスケールのギターも、ミディアムスケールのギター(ギブソンなど)も持っているのですが、
ミディアムスケールの方がしっくりくるし、弾きやすいと感じていました。
ギターは当然、欧米人も弾きますよね?
そして、ロングスケールのネックは、欧米人の手の大きさを基準に作られています。
わたしは、欧米人のように手は大きくないので、
「ロングスケールよりもミディアムスケールの方が弾きやすいのも、ある意味当然なのかな〜」
なんてことを考えておりました。
どうせストラト買うなら、ミディアムスケールのストラトはどうなんだろうか?
そんなある日、ストラトが欲しくなってきました。そして、
「せっかくだから、ミディアムスケールのストラト・キャスターってどうなんだろう?」
と思いたち、東京の御茶ノ水(おちゃのみず)まで、ミディアムスケールのストラトを見に行くことにしました。
東京周辺にお住まいの方ならご存知かと思いますが、御茶ノ水には、楽器屋さんがたくさんあるのです。
ここだったら、ミディアムスケールのストラトも何本か弾き比べできそうだなと思ったわけです。
(近所のギター屋には、ミディアムスケールのストラトなんて置いてなかったのでw)
わたしが最初に目を付けたのは、フェンダー・ジャパンのミディアムスケールのストラトです。
これは、置いてある楽器屋さんがすぐに見つかったので、早速試奏させてもらいます。
・・・
たしかに、ミディアムスケール。
ボディ・サイズも、普通のストラトよりも少し小さくコンパクトな感じです。
なかなか良い感じです。
しかし、せっかく御茶ノ水まで来たのに、一本目で即決してしまうのも、なんかもったいない。
「ここはすぐに決断せずに、他のメーカーのミディアムスケールのストラトもチェックしてみたいな・・・」
と思い、さらに別の楽器屋さんに行ってみることにします。
(※フェンダー以外のメーカーになると、ストラトではなく、正確には「ストラト・タイプ」ということになります)
しかし、フェンダー・ジャパン以外に、ミディアムスケールのストラトをどこのメーカーが出しているのか分からずw
そこで適当にいくつかの楽器屋さんに入ってみたところ、国産メーカーのストラトをたくさん揃えているお店がありました。
この中に、ミディアムスケールのストラトがあるかな?と思って、店員さんに聞いてみました。
フェンダー以外のミディアムスケールのストラト(タイプ)を発見!
僕「ミディアムスケールのストラトを探しているんですけど、この中にありますか?」
店員さん「それがそうですね。」
と店員さんの指差す先にあったのは、日本の有名メーカー:フジゲンのストラト・タイプでした。
店「弾いてみますか?」
僕「ぜひお願いします」
店「このミディアムスケールのストラトは、あんまり入ってこないので、ラッキーですよ。」
僕「僕はそんなに手は大きくないので、ロングスケールよりも、
ミディアムスケールのストラトの方が弾きやすいかなと思って、探してたんですよ。」
店「そうなんですか。このギターは、国内で作っているものなので、当然、職人さんも日本人です。
日本人の職人さんは、外人みたいに手が大きいわけじゃないので、日本人でも弾きやすく作られていますよ。」
僕「なるほど、国内で作られているかどうかで、そんな違いがあるんですね。」
店「今、日本製のギターは特にヨーロッパの方で人気ありますね。」
僕「ほうほう」
店「日本国内で製造されているから日本では安く買えますけど、
これがヨーロッパの方に輸出されると、フェンダーUSAと比較されるような価格になります。
それでも比べてみて、日本製のギターが良いからということで、買ってくれる方がたくさんいるんです。」
などと色々と話しを聞かせてもらいつつ、試奏をさせてもらうことに。
フジゲンのミディアムスケールのストラトタイプを弾いてみた第一印象
弾いてみた印象としては、
ミディアムスケールなので、ストレッチが必要なフレーズなどは、ロングスケールよりも弾きやすい。
ボディもミディアムスケールに合わせて少し小ぶりになっているので、取り回しもききやすい。
ただ、ちょっとネックが太いかな?とも感じましたが、
あくまで、アイバニーズなどの極細のネックと比べたらの話ですけど。
正直、フェンダー・ジャパンのと、フジゲンのこのギターとどっちを購入しようか迷いました。
ただ、店員さんの
日本人の職人さんは、外人みたいに手が大きいわけじゃないので、日本人でも弾きやすく作られていますよ
という言葉がとても胸にビシビシっと響いていたので、結局フジゲンのミディアムスケールの・ストラト・タイプを買いました。
ちなみに、僕が買ったのは「NCST-M10」という型番で、フジゲンのネオクラシックシリーズのギターです
(10の数字の前についている「M」が、ミディアムスケールを表しています)。
※今は、同じ型番のギターは廃版になっているようですが、フジゲンからは、別の型番で引き続きミディアムスケールのストラト・タイプが出ています。
↓ フェンダーのミディアムスケールもあります
↓ 変わったモデルとしては、コンバットのSTモデルなんかも面白いですね(個人的には、コレも欲しいです)

Combat コンバット エレキギター ST WARM Bolt-On Mahogany (Natural/SN:60282)
↓ Cool Zのミディアムスケールのストラトタイプ

クールZ CoolZ エレキギター STタイプ ZST-M10R OTM ( ZSTM10R ) 【ミディアムスケール】
フジゲンのネオクラシックをじっくり弾き込んでみた結果
あくまで、アイバニーズなどの極細のネックと比べたらの話ですけど。
(10の数字の前についている「M」が、ミディアムスケールを表しています)。

Combat コンバット エレキギター ST WARM Bolt-On Mahogany (Natural/SN:60282)

クールZ CoolZ エレキギター STタイプ ZST-M10R OTM ( ZSTM10R ) 【ミディアムスケール】
そして、買ったギターを家で早速じっくり弾いてみたところ、ネックの太さにはすぐに慣れました。
ネックの太さ的には、ストラトの太さとしては普通くらいだと思います。
ナット幅が広くないので、弾きやすいという印象を受けます。
とても手にシックリきて、弾きやすいです。
とても気に入っていて、毎日弾きまくっておりますw
ここで、ミディアムスケールのストラトのメリットと、デメリットを
挙げておきたいと思います(※あくまで個人的な意見です)。
メリット
僕のように手の大きくない者には、ロングスケールよりも弾きやすい。
ロングスケールのストラトと比べて、ボディサイズも少し小さくなっているので、
取り回しがしやすく、立って弾く時も弾きやすい(気がする)
ボディが小さくなっている分、軽いので楽。
デメリット
ネックの長さが短くなっているので、その分、弦のテンションはゆるくなる
(※ゆるくなると言っても、ブニョブニョではありません)
ただし、弦のテンションがゆるくなると、プリングやハンマリングは
弾きやすくなると思いますので、人によってはメリットだと感じるかもしれません。
ミディアムスケールのストラトはここから探せます
フェンダージャパンやフジゲンなど、いくつかのメーカーがミディアムスケールのストラトを出していますので、ぜひ一本買ってみてじっくり弾いてみるといいと思いますよ。
ちなみに、ミディアムスケールのストラトは、楽天で「ミディアムスケール ストラト」で検索すると色々と出てきますよ。